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情シスアウトソーシング5選比較。委託したい業務別の選び方と費用相場

2026/1/12 08:06

情報システム部門(情シス)の業務は、ITインフラやセキュリティ、各種システムの運用管理など、高度かつ幅広い専門知識を必要とします。一方で、人材不足や業務負荷の増大を背景に、近年では情シス業務をアウトソーシングする企業が増えています。本記事では、自社に最適な外注先を選ぶためのポイントを解説するとともに、情シスアウトソーシングに強みを持つおすすめの代行会社をご紹介します。貴社にとって最適な情シスアウトソーシングサービス選定の参考になれば幸いです。

情シスアウトソーシングとは?

情シスアウトソーシング(ITアウトソーシング)とは、社内SEやコーポレートIT担当者の業務負荷を軽減するため、情報システム関連の業務を外部へ代行依頼するサービスです。

多くの企業でDX化が急務となる中、経営層の理解不足や人材不足から、「ひとり情シス」と呼ばれる過酷な状況が常態化しています。社内PCの設定やヘルプデスクといった定型業務(ノンコア業務)をプロにアウトソースすることで、社内SEは「攻めのIT戦略」などのコア業務に集中できるようになります。

特に以下のような課題を持つ企業において、情シスアウトソーシングの導入が進んでいます。

  • 社内SEのリソースが足りず、残業が常態化している

  • コーポレートITの属人化が進み、担当者の退職リスクに怯えている

  • 最新のセキュリティ対策やシステム保守に対応できる知見がない

情シスアウトソーシングの業務範囲とメリット

コーポレートITや社内SEが抱える業務は多岐にわたりますが、アウトソーシングサービスでは定型的な運用業務(ノンコア業務)から、専門的な構築業務まで幅広く対応可能です。

以下に、一般的に依頼可能な業務をカテゴリ別にまとめました。

アウトソーシングの業務範囲

業務カテゴリ

具体的な業務内容

ヘルプデスク・ユーザーサポート

・PC、スマホの操作に関する問い合わせ対応
・「ネットに繋がらない」等のトラブル一次対応
・パスワード初期化、アカウントロック解除
・FAQ(マニュアル)作成・更新

IT資産管理・キッティング

・PC、スマートフォンの調達・手配
・入社/退職時のPCセットアップ(キッティング)
・ソフトウェアライセンスの管理
・ハードウェアの棚卸し・台帳管理

インフラ構築・運用保守

・社内ネットワーク(Wi-Fi/VPN)の構築
・監視・サーバーの運用保守、OSアップデート
・クラウド環境(AWS/Azure等)の管理
・障害発生時の復旧対応

アカウント・ID管理

・入退社に伴うSaaSアカウントの発行・削除
・Active Directory等のユーザー管理
・権限設定の変更

セキュリティ対策

・ウイルス対策ソフトの導入・更新管理
・セキュリティログの監視・分析
・ISMS/Pマーク運用のサポート

多くの企業が「ひとり情シス」の解消や組織強化のためにアウトソーシングを選んでいます。主なメリットは以下の4点です。

  1. コア業務(DX推進・IT戦略)への集中

    問い合わせ対応やPC設定などの「守りの業務(ノンコア業務)」を外部へ切り出すことで、コーポレートIT担当者は「攻めの業務(コア業務)」にリソースを集中できます。社内システムの刷新やDX推進など、企業の利益に直結するプロジェクトを進められるようになります。

  2. 属人化の解消と事業継続性の確保

    特定の担当者しかシステムを理解していない「属人化」は、その担当者の休職や退職によって業務が停止する大きなリスクとなります。アウトソーシングを活用し、業務プロセスをマニュアル化・標準化して外部と共有することで、担当者が不在でもシステムが止まらない体制(BCP対策)を構築できます。

  3. 高度な専門スキルとセキュリティの担保

    IT技術は日々進化しており、1人の社内SEがネットワーク、セキュリティ、クラウド、SaaSの全てを深く理解するのは不可能です。専門のアウトソーシング会社には各分野のスペシャリストが在籍しているため、自社で採用・育成することなく最新の技術や強固なセキュリティ体制を取り入れることができます。

  4. コストの適正化と採用難の解決

    優秀なITエンジニアの採用は年々難易度が上がっており、採用コストも高騰しています。また、自社雇用では人件費が「固定費」となりますが、アウトソーシングであれば必要な業務量に応じた「変動費」として扱えます。 採用・教育にかかる見えないコストやリスクを削減し、必要な時に必要な分のリソースを確保できる柔軟性が強みです。

情シスアウトソーシングの選び方

①幅広い領域に対応できる「確かな技術力」があるか

近年の社内SE業務は、単なるPCキッティングやヘルプデスクにとどまりません。SaaSの連携、クラウドサーバーの構築、ゼロトラストセキュリティへの対応など、求められる知識は高度化・複雑化しています。

チェックポイント:

単なるオペレーターではなく、実務経験豊富なエンジニアが対応してくれるか?

マニュアル対応だけでなく、トラブルの原因究明や改善提案を行うコンサルティング能力があるか?

特定のメーカーや製品に縛られず、最新のITトレンドに精通しているか?

「言われたことだけやる」業者ではなく、「プロとして最適解を提案してくれる」技術力を持った業者を選ぶことが、結果として社内のITレベルを引き上げます。

②自社の状況・変化に合わせられる「柔軟性」があるか

企業のIT環境や組織体制は日々変化します。「契約外なので対応できません」と頻繁に断られるようでは、アウトソーシングの意味がありません。マニュアル一辺倒ではなく、貴社の「情シス担当者の一員」のように動いてくれる柔軟性が重要です。

チェックポイント:

メニューにない業務でも、相談次第でカスタマイズ対応が可能か?

チャットツール(Slack/Teams等)での気軽な相談や、即レス対応は可能か?

突発的なトラブルや、繁忙期のスポット対応にも応じてくれるか?

画一的なプランを押し付けるのではなく、貴社の課題に合わせてサービス内容を柔軟に調整してくれるパートナーを選びましょう。


情シスアウトソーシングの費用と効果

情シスアウトソーシングの費用は、単に「作業量」だけで決まるわけではありません。「言われたことだけをこなす」のか、それとも「現状を分析し、より良い環境へ改善してくれる」のか。この「関与の深さ(運用 vs 改善)」が価格と価値を大きく左右します。

「作業代行」か「課題解決」か? 2つの軸で見るサービスの違い

アウトソーシングサービスは、大きく以下の2つの階層に分類できます。

1. 【運用代行型】(守りのIT・低〜中価格帯)

  • 役割: 既存のルーチンワークを正確にこなす「手足」としての役割。

  • 主な業務: PCキッティング、アカウント発行、マニュアル通りのヘルプデスク対応。

  • メリット: 安価に定型業務を切り出せる。

  • デメリット: 現状維持に留まり、かつ業務指示は依頼側に残りがち。業務フローの非効率さやセキュリティリスクは改善されないまま放置されがち。

2. 【改善・戦略型】(攻めのIT・中〜高価格帯)

  • 役割: 潜在的な課題を発見し、ITを活用して企業成長を支える「頭脳・パートナー」としての役割。

  • 主な業務: システム選定、セキュリティ強化、業務自動化(SaaS連携)、DX推進、ITルールの策定。

  • メリット: IT環境が最適化され、長期的には「業務効率向上」や「リスク低減」による大きな利益をもたらす。

【比較表】安さだけで選ぶと損をする?提供価値の違い

「月額費用」の安さだけで運用代行型を選ぶと、結果的に社内のIT課題が解決されず、見えないコストが膨らみ続けるリスクがあります。一方で、改善・戦略型は初期コストがかかりますが、それ以上のリターン(ROI)が期待できます。

特徴

① 一般的な運用代行型(格安・タスク重視)

② 改善・戦略提案型(高付加価値・パートナー重視)

価格帯(月額)

(5〜15万円)

中〜高(30〜100万円以上)

スタンス

受動的(言われた作業のみ実施)

能動的(プロ視点で課題を発見・提案)

担当者スキル

オペレーター・事務スタッフ中心

実務経験豊富なSE・コンサルタント

得られる成果

担当者の作業工数削減

組織全体の生産性向上・リスク回避

こんな企業に

とにかく定型作業だけを安く外に出したい

今のIT環境に不安があり、プロに整えてほしい

なぜ、高価格帯の「改善型」が選ばれているのか

近年、多くの企業が単なる代行ではなく、コンサルティング要素を含む「改善型」のアウトソーシングへシフトしています。その理由は、「放置されたIT課題のリスク」が高まっているからです。

  • セキュリティリスクの増大: 古い運用のままでは、ランサムウェア等の脅威を防げない。

  • SaaSのカオス化: ツールが増えすぎて管理不能になり、逆に非効率になっている。

  • DXの遅れ: 「守り」だけで手一杯になり、競合他社にデジタル競争力で劣ってしまう。

これらを解決するには、単に手を動かすだけの代行業者では不十分です。「御社の場合はこうした方が効率的です」「このツールを導入すればコストを削減できます」といった提案(=改善)ができるパートナーへの投資こそが、結果として最短距離での事業成長につながります。

情シスアウトソーシングサービス5選一覧比較表

以下は、本記事で紹介する情シスアウトソーシングサービスの一覧比較表です。

サービス名

価格帯

強み

対応規模

備考

バクティー

中価格帯

DX/IT化

小〜中

情シス業務のみならずバックオフィス全般のIT化やDXも対応

情シスSAMURAI

中〜高価格帯

DX/IT化

創業30年の老舗

シェアード社員

高価格帯

運用

中〜大

上場企業

※最新情報は各種HPをご確認ください

【IT化/DX化に強み】情シスアウトソーシング

バクティー|トヨルカ

トヨルカ社の「バクティー」の核心は、「バックオフィス業務のブラックボックスを解体し、誰でも回せる仕組みに変える」点です。

情シスを含むバックオフィス業務を、必要な時間だけプロに委託できる「実働型」支援サービスです。最大の強みは、単なる代行に留まらず、業務フローの可視化や不要なSaaSの断捨離を通じて「属人化の解消」と「コスト適正化」を同時に実現する点にあります。採用リスクを負わず、月額10万円からという低コストで、盤石な管理体制を構築できます。

常駐・訪問

訪問とリモートを組み合わせて支援

料金

月額10万円〜

備考

情シス問わずバックオフィス系のIT全般対応

情シスSAMURAI|クロス・ヘッド株式会社

引用:情シスSAMURAI|クロス・ヘッド株式会社

独立系SIerの技術力を基盤とした、高品質な情シスアウトソーシングサービスです。

最大の特徴は「正社員エンジニアによるチーム体制」。特定の担当者に依存しないため、属人化や退職リスクを根本から解消します。

日常のヘルプデスクから、AWS構築・セキュリティ対策といった高度な技術領域まで幅広く対応。リモートと訪問を柔軟に組み合わせ、単なる代行を超えた「業務改善」や「DX推進」まで支援する提案力の高さが強みです。

常駐・訪問

訪問とリモートを組み合わせて支援

料金

問い合わせ

備考

創業30年の老舗

【運用に強み】情シスアウトソーシング

シェアード社員|ユナイトアンドグロウ株式会社

ユナイトアンドグロウの「シェアード社員」の核心は、「組織力を持ったプロ情シスを、必要な分だけ活用できる」点にあります。

週1日単位で契約可能なため、正社員採用のような固定費やリスクを負わずに即戦力を確保できます。さらに特筆すべきは、訪問する社員が背後の全社ナレッジを活用して業務にあたる点です。これにより、一人の担当者に依存する「属人化」を防ぎつつ、チーム全員の知見で貴社のIT課題を解決へと導きます。

常駐・訪問

訪問とリモートを組み合わせて支援

料金

問い合わせ
人材のスキルレベルと組み合わせで料金が決まる

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